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各種紙媒体のメリット・デメリットを改めて考えてみる

投稿日 2021.10.26 / 更新日 2021.10.26

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  • 2021.10.26

各種紙媒体のメリット・デメリットを改めて考えてみる

もはやインターネットが根付いているこの世界で印刷物の行末を考えるのだが、全てなくなるわけではなく、それでも書籍・雑誌・パンフ・チラシ・DMなど様々な印刷物は日々作られています。

デザイン会社として細やかに営んでいます。その中で横の繋がりあってお仕事としてもらえるものありますが、それぞれの都合・状況で内製化することにより、依頼が少なくなくなることもチラホラ。よほど有名なデザイナーなら、大小あれど組織なら依頼する側も安心して託すこともあるでしょう(特にコロナ禍においては良くも悪くも影響を及ぼします)。でも捨てる神ありゃ拾う神ありってもんです。日々感謝ですね。

さてそんなボヤキはさておいて、紙媒体のメリットをお伝えしたい。

紙媒体の種類

・書籍、雑誌

・パンフレット

・チラシ

・DM

メリット

●信頼感を与えやすい

・どの紙媒体にせよ、時間・労力が注ぎ込まれたその印刷物は、世に広まれば修正が効かないというリスクを持ちながら作られます。WEBサイトのように改訂されたものが瞬時に広まるわけではありません。丁寧に言葉選びからレイアウト・トリミングされ色調もコントロールされ、校正され修正されて本刷りされます。そのような簡単に修正できないとというところが信頼感を与えているのかもしれません。

●読みやすい

・情報は長い間紙媒体で伝えられてきました。インターネットでの情報伝達は急激に成長したものの、人間の歴史においてはほんの短い期間です。遺伝子に刻まれている習慣は、無意識にも紙媒体が慣れているのではないでしょうか。ディスプレイより視認性が高く、また目的以外の情報も得やすいのが紙媒体の特徴とも言えます。

●保管性が高い

・デジタルの情報はデータが消去されたり壊れたりすることで、確認できなくなります。かたや紙媒体は経年劣化はあるものの破けていても繋げ直せるし、いわゆる古い歴史上の書物も言ってみれば保管性がある媒体だからこその存在ではないでしょうか。

●様々な紙ならではの質感や香りの表現ができる

・和紙やコート紙、マット紙やクラフト紙など様々な質感の用紙。それらで作られるパンフレットや図鑑、画集や写真集など、紙面上に表現されるあらゆるデザインや画像をよりリアルに臨場感ある情報に仕立てる効果があります。また香料を施すことにより様々な香りも伝えることができます。

元印刷会社勤務なのでこのようなことは書きたくないですが、やはりメリットを載せるならデメリットも載せないといけないでしょう。

デメリット

●情報公開までに時間がかかる

・企画→制作→校正→本刷→製本→配布→読者 このようにかなりの工程を通って読者の手に渡ります。それぞれの工程に数時間または数日ということを考えるとサイトで情報公開するのとでは相当の違いがあるのがわかると思います。WEBにまさるスピードは残念ながら持っていません。

●表現できる面積が限られる

・紙で表現するということは、面積があるということです。頑張っても両面を印刷することぐらい。となると伝える情報も選択しなければならないということです。その点デジタルは無限大ですよね。

●制作に知識がいる(製版・印刷・製本加工)

・チラシならA4とかB5とかのスクエアの図形としてシンプルに想像できますが、パンフレットや冊子・カタログなどページ数の多い媒体になると、製本の知識も必要になってきます。ただそこは印刷会社がフォローしてくれる面もありますが、作り方を間違えるとどこかで二度手間をしなくてはならなくなり、余計な制作日数を取られる場合もあります。また色調にこだわりを持ってしまうと、データを作る側と印刷する側のコミュニケーションや打ち合わせが必要になってくるので、注意が必要です。

●制作コストがかかる(印刷代)

・印刷を印刷会社に依頼する場合、用紙代・製版代・印刷代・製本代等多種に渡り請求されます。決して安い金額ではありません。某格安ネット印刷もありますが、その場合遠隔による依頼のため品質確認も容易ではなくイメージ通りの印刷物になるとも限りません。色味にこだわる場合は避けたほうが良いでしょう。

つらつらと記載しましたが、前回の記事もふまえ効率的・効果的に情報加工をどの手段を使ってどのように伝えるかです。広告にかける体制や予算などあると思いますが、手法踏まえてまた別の記事でマーケティングのカテゴリーとしてお伝えしようと思います。